上巳の節句


2020.03.03

お知らせ

今日は3月3日で上巳(じょうし)の節句、ひなまつりです。第58代光孝天皇(885年~888年)の時代に“節供”としてはじめられ、後に江戸時代になって“五節句”として1月7日は人日、3月3日は上巳、5月5日は端午、7月7日は七夕、9月9日は重陽、と定められました。現代では新暦で行っていますが、旧暦の3月3日頃は桃が咲く時期と重なることから「桃の節句」とも言われます。桃は“桃源郷”や“桃太郎”という言葉があるように、中国思想の影響を受けて、災厄を祓い長寿の効果があるとされ、古くから宮中などでは祓いの行事として行われていました。また、3月の初めに海や山へ行って身の穢(けが)れを祓う農耕儀礼もあり、田植えのはじまりにあたるこの時期に、田の神様を迎える為に、木や紙で作った人形(ひとがた)で体を撫でて穢れをその人形に移した後、海や川に流していました。江戸時代に入ると、紙の雛人形を流す行事は川が汚れるという理由などから、流さずに雛壇を飾る「雛まつり」へと行事の内容が移行したのではないかと言われています。当八幡宮でも「八幡さまのひな飾り」として参集殿の展示棚や和室にもお雛さまを飾り、お子さま方の健やかなご成長をお祈りしています。お雛さまの見学は無料で4月4日迄開催しておりますので、どうぞお気軽にお越し下さい。

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